私の一番の罪は

腹が減ることです


前の晩にどんだけ旨いものを食っても

朝起きると胃の中が空っぽになることです


そしてまた何か旨いものを

探し求めてしまう私

ただただ街をさまようのです


「腹が減ったら食べる」


これは当然の道理のように思われますが

その道理こそ罪の根本であるような

気がしているのです


命の罪!

まさに命の罪なのです


罪を償うにはどうすればいいのでしょうか

どうすれば罪から解放されるのでしょうか


お釈迦様のように

一枚の布だけを体にまとい

ひたすら座禅をすれば

腹は減らなくなるでしょうか


仏様の教えでは

食べ物は薬と考えるそうです

生きるための最低限の薬


それは御尊敬に値する教えですが

馬鹿な私はこれまで贅沢を謳歌して参りましたから

それでは何かが損なわれる気がしてなりません


その”損なわれる気”というのが

まさに罪の本質なのですが

捉われている時点で

凡夫、悪人でありまして

これはあの立派な親鸞聖人でも

阿弥陀如来でも決して救えない

十悪五逆を超えた人間であるに違いありません


あぁ、どうして

私は罪に気づいてしまったのでしょうか

私が手に入れたいと思っている救いなど

一日の稼ぎより価値があるのでしょうか


私は勉強をします

しかし何も学んでいません


私は労働をします

しかし何も生んでおりません


困ったものです

また二元論


困ったものです

また私は悩みます


そして思い悩んだ末に

また腹が減るのです