生まれてきてから
ずっと別々に生きてきたのに
僕らは別の人間だって
すぐに忘れてしまう

長い時間をかけて見つけた
不安定な放物線の交点

美しく小さなビッグバン

周りのものを
ぎゅぅっと吸い込んで
時空が3°だけゆがむ時

そんな時間が一秒も
損なわれることなく
僕の人生を
埋めつくせばいいのに




生まれてきてから
ずっと別々に生きてきたのに
僕らは別の人間だって
すぐに忘れてしまう

求めあっていた
磁石だったはずなのに
急に反発しはじめる

近づいてしまった分
強く、強く

世界が焼け野原になるくらい
恐くて大きなビッグバン

街が壊れてしまう
爆発する前に止めなくちゃ

ストップボタンを見つけなくちゃ




僕らは別々の人間

どんなに近づいても
どんなに愛し合っても

同じ家に住んでいても
結婚して子供が生まれても
老後に手をつないでいても




僕らは別々の人間

自分の足で立って

僕にはあなたの知らない時間があって
あなたには僕の知らない友達がいて

わかりあえない気持ちがあって
わかりあえる少しの時間がある




不安定な放物線は
交わって、また離れる

いくつものビッグバンが
未来に潜んでいる