トゲが抜けたサボテン

まあるいミドリ色のぶったい

さわるとぐにゃっとして

端のほうが腐りかけていた


かたくなった大福

やわらかさは重力につぶされて

やさしさは変色しはじめた


この歌には音がない

喜びも、哀しみも


人間らしく生きてるか


神に祈るように

僕は言葉を大切に眺めている