気づいたら

静かな日に 灯は消えていた

残ったのは 残り香と ぬるい室温だった

 

真夏日

体は丸くなっていた

おなかや おしり だけじゃなく

指から足の裏、 骨まで

すべてが緩いカーブを描いた

 

愛を感じても

宙返りできない心

布団には僕の背中の形

癒したのは 道でティッシュを配っていた

女の笑顔とふくらはぎだった

 

灯はいつか消えてしまった

僕は尖ったものが欲しい

三角定規 ナイフ プライド とんがりコーン

なんでも良い

仕事とか 恋とか ギャンブルでも

それは良いかもしれない

 

灯をつけよう なんて 野暮なこと言わない

灯をつけろ なんて 無理なこと言わないで

 

自然と灯がつく日まで

この体が冷え切るまで