集め損ねた言葉
もう一度拾い集めてみたら
どんな意味が生まれるだろうか?
たとえその文なり詩なり歌なりに
あまりに綺麗な形容詞や
みんなが納得するような名言が入っていても
僕はそれを意味がないものだと思う
僕はいつも思う
死ぬときに細胞がどのように衰えていくのかよりも
そのとき何を考えているかを知りたい
精子と卵子が子宮の中で結びつくプロセスよりも
どうして僕の親が愛し合ったのかを知りたい
一般的に見えているものは物と呼ばれて
読まれるものは文字とされて
話されるものは言葉と決められているけど
それを超えた僕らの想像が及ばない部分
地球儀の端っこで誰にも発見されていない
小さい島のような場所には何があるんだろう
愛、希望、夢、
海、太陽、月、
光、暗闇、影、
神、地球、世界、
そんなものはもういらない
一切合財 捨ててしまおう
全ては使い古されて死んでいるから
きっといつか
恐ろしく無口になったり
詩が書けなくなるときが来る
でもそれは素晴らしく正直なサイン
今は知らない何か
ただその何かを見つけた正直なサイン
コメント
コメント一覧 (2)
私は、詩をつくりはじめたばかりのポピーの詩です。
詩のブログを色々見ていて、まことさんのブログを知りました。
初めて読ませて頂いたのは「打ち上げられた船」です。一番最後の行、「僕はそれが何より悲しい」こういう気持ち、私もとてもよく分かります。私の場合、いろいろ理屈をつけて表現してしまって、ああ、こういうふうにストレートに「悲しい」と表現していいんだなと、ハッとさせられた一行でした。
まことさんの表現は、とてもストレートで好きです。
「ちくしょう!ニュートン!」もいいですね。
私は「楽天ブログ」で詩のブログをスタートさせたばかりです。よろしかったら見に来てみて下さい。
これからも、まことさんの詩を楽しみにしています!
コメントありがとうございます。
「打ち上げられた船」で、一番最後の行に「僕はそれが何より悲しい」と表現したように直接表現するのも時と場合によっては良いと思います。
あの詩は最後の一行で成り立っているようなものですからね。
「ちくしょう!ニュートン!」のように昔の詩も読んでくださって嬉しいです。
これからも良かったら遊びに来てくださいね^^