何のために生きているかと聞かれて

初めて答えを濁した15の夏から

僕は間違いを犯し続けている

正確に言えば

答えられなかったあの時

死んでしまえばよかったのだ

 

16の夏に女を抱いた罪を裁いた愛

19の夏にパリでかかった力が入らない病気

21の夏に幸せそうに笑っていた君

 

もし15の夏に死ねば

僕は何も知らずに済んだ

 

幸せであり不幸だった夏を越えて

今を生きる僕は

いろんなことを知りすぎていて

自分の死に方を忘れてしまった

 

自分を形容する名前とともに