ポエムベクトル

ポエム・詩を中心に暮らしましょう。

海から穏やかな潮風が吹いて

日焼けした肌に少し染みる

 

僕は波の向こう側に何かを探していた

 

しかし何かをつかんだとき

太陽は沈み、世界は深い闇に包まれた

 

何も見えなくなってしまった砂浜

 

でも誰かが地平線の向こう側で

笑いながらささやいた

 

僕は聞き逃さなかった

 

昔から世界にはいろんな人がいる。

ひとつのことに情熱を燃やした人、

人生かけて恋をした人、

目に見えるもの全てを嘘だと疑った人。

歴史とは人の積み重ねで

君はその歴史のかけらにすぎない。

 

瞬き一つせずに聞いていた僕は

ちょっと機嫌が悪くなった

 

そんなこと、3億年も前から知っているさ

 

目の前の波は同じことを繰り返していた

 

僕もいつもと同じように時計を見てから家に帰ることにした

 

今日の夕飯は何だろう

 

きっと僕の好きな鶏のから揚げだと

いつものように思った

白は 色が

亡くなったのでは

なくて

 

色が

精一杯に

生きている

 

君の悲しみとか幸せが詰まった

生えたばかりの白髪を見て

僕はそう思った

 

とっても暑い夏なのに

少し君を抱きしめたのは

そのすぐあと

 

いつか君がいなくなるときがくる

 

生きることと死ぬことの向こうに

僕は何かを見つけたかった

彼女のこと好きなんだよな

友達がグラビアを見て言った

うん、僕も好きだよ

僕は雑誌を覗き込んで言った



でもよく考えてみれば

僕は彼女の何も知らない



彼女が一体、だれなのか

食べ物は何が好きなのか

どんな映画が好きなのか

僕は彼女の何も知らない
 


ただ唯一

彼女のくびれが素敵に見えることと

目が宇宙人のように大きいことと

きっと宇宙人ではなくて女であるということは
 
予想されている 



リア・ディゾンって変な名前だね

友達は右手で顎を触って言った

確かに変な名前だね

僕は雑誌の表紙に書かれた赤い文字を読んだ


「彗星のように現れたグラビアアイドル  リア・ディゾン」


赤い文字は煮込んだトマトのように

不安定でぐちゃぐちゃで

バジルの香ばしさを僕に届けた


裏に お金の香ばしさ

タバコの甘ったるさ

夢のはかなさを隠して



シアン マゼンタ イエロー


僕は彼女を見ていない

色を見ているだけ

雑誌の上で

欲望という形を持って



社会は魔女製造工場

悲しみの妖気をまとった魔女製造工場


こんな女がいたらなぁ

友達は言った

こんな女はいても仕方がないよ

僕は笑ってそう言った

上、を見上げても

空、が見えないのは

落ちてしまったからだ

 

僕、深い井戸に

 

そして閉められたからだ

 

誰かが

ふたを

ぴしゃり!

と・・・

 

まるで

誰かに、やらされてるみたいに

 

悲しい、感じの

音、が響いた

 

ひんやりとする、壁

薄い

グレープフルーツ味、の空気

僕は、

<今>

そう、この瞬間だけは

純粋に、ただひとりの、人間なんだ

 

そして、

<今>

この詩が、生まれたんだ

 

孤独のために

歌を、唄おう

 

自分のために

詩を、唄おう

 

。(まる)

 

愛してる。

 

愛してもいいですか?

 

愛してるよ。

 

愛してるぜっ!!

 

愛してるっ

 

アイシテール(笑)

 

あ・い・し・て・る♪

 

I してる

 

AISHITERU

 

IU

 

愛しています。

お風呂の電気を消してみた

 

そこは暗い山奥 

星と鈴虫の声が僕を包んだ

 

 

部屋の冷房を消してみた

 

ここは暑い南の国

熱気に世界のつながりを感じた 

 

 

隣の駅まで歩いてみた

 

道は未知への旅路

歩くことがこんなに楽しかったなんて

 

 

いつでも話しかけている地球

でも僕はそれを聞き逃している

「いつか結婚しよう」

って言った君が

結婚した

僕の知らない人と

 

幼いころの約束は

誰かが寝ているうちに

こっそり土に埋めた

暑い夏の夜に

 

蝉だけがそれを見て

鳴いていた

 

おめでとう 幸せになってね

僕は君に言った

 

ありがとう 幸せになるね

君は僕に言った

 

こうしてまた深く

悲しみと愛が

土の中に埋められていった

突然の大地震

家は壊れ、水は止まり、家族はいなくなった

 

あぁ、どうしよう?

 

わけがわからない別れ

「別に理由はないんだけど、あんまり好きじゃなくなったの」

 

おいおい、どうするよ?

 

明るみに出た不祥事

紙屑になった株と生まれた借金

 

私、どうすればいいんですか?

 

どうしようもない交通事故

昨日まで笑っていた恋人がいなくなった

 

この怒り・・・どうすりゃいいんだよ!?

 

誰でもいつかは何かが起こる

 

その時が来たとき

君はどうする?

首が横に回らない

眼は右往左往するけれど

中心は前のパソコン

 

もうすぐ定時だ

 

となりの席は

何かで盛り上がってる

笑ってる 楽しそう

 

その笑い声 冗談

わたし、全て気づいてる

聞いてないふりして聞いてます

 

交わりたいわけじゃないし

仲良くなんてしたくない

 

 

・・・ごめん、少しだけ嘘ついた

 

本当のこと言えば

ちょっとだけ寂しいのかも

 

でも首は横に回らないし

「ねぇねぇ、何話してるの?」

って死んでも言えない

 

みんなひとりぼっち

 

帰りの電車の中

中島みゆきを聴く自分

 

嫌いだ

今のこの気持ち

詩にしたい

 

でもただうれしいだけ

悲しいだけ 感動しただけ

 

タイトルなんてありゃしない

 

僕と君との会話は

どうでも良い話がほとんど

 

美しさと悲しさを含んで

 

映画みたいに格好よくない

小説みたいに面白くもない

 

タイトルなんてありゃしない

 

僕が死んだとき

読み上げられるお経の音

 

言葉は部屋に充満するが

魂はそこにはもういない

 

終わった人生

タイトルなんてありゃしない

君の名前があるのは

僕がいるから

 

それとも

君の名前があるから

僕がいるのか

 

でももう少しメラニンが多くて

真っ黒だったら

君の名前は何ていうの?

 

でももう少し鼻が高くて

色白だったら

君の名前は何ていうの?

 

まさか猿色なんて言わないでね

君の名前は黒でも白でもないんだから

そんなところが人間らしいんだから

近くにあるようで

遠くにあるもの

 

一歩 一歩は

ものすごい遠く

 

一気に飛び越える人は

天才と呼ばれる

 

でも少しづつ進んで

たどり着いた人も

 

天才と呼ばれる

 

それは

独創的なアイディア

 

黄金の玉子

まだ生まれたばかりの赤ん坊も

学校をさぼった大学生も

寝たきりのおじいちゃんも

夜になれば寝ている

 

その一方で

忙しいキャリアウーマンも

クラスで一番の優等生のK君も

メジャーリーグで活躍するイチローも

夜になれば寝ている

 

人間だからそんなの当たり前のこと

 

でも僕は

すごい人が寝ている姿を見てみたら

なんだか可笑しくなって

ふきだしてしまう気がするよ

ピーマンきらいな

こどものみらい

 

かんだらにがいし

やっぱりまずい

 

たまにはあかいの

ちょうせんしたい

 

そしたらしっぱい

ちょっぴりからい

 

もうたべたくない

きっとしなない

 

だめ!たべなさいと

ママがうるさい

なんだか不思議な気がするよ

僕がもう大人なんて

 

20になったとき

父さんから

おもえももう成人だ

なんて言われたけど

そのときの僕の頭の中は

女の子の裸のことと

先週買ったゲームのことと

好きな芸人のネタしかなかったんだ

 

あれから2年

働き始めて

なんだか可笑しい気がするよ

僕がもう社会人なんて

 

給料もらって

たまに残業して

社会に貢献するなんて

悪いことしてるみたいだよ

 

だって僕は何にも変わっちゃいないんだ

何にもできないし

まだまだ子供で

頭の中はからっぽさ

 

つまり

僕は大人のふりをしてるだけ

 

でもそれっていけないこと?

変わらなくちゃいけないこと?

寂しかったから

君の手に触れた

 

ペルシャ絨毯の手触り

シャープペンシルのような骨格

触れているところから少しづつ

冷たさが暖かさに変わり

優しさが伝わった

 

それから君の脈の音も聞こえてきて

僕の頭はそれを数えた

 

1 2 3 4 5 6 7 8  9  10 …

… 18 19 20 21 22

 

そう言えばもう22歳だ

いろんなことがあった

 

きっと今は一瞬にすぎない

でもなぜだろう

 

生きててよかったと思えた

 

無口でいる僕に

君は尋ねた

 

どうしたの?

 

いや、なんでもないよ

 

そう言った僕の手は

汗でびしょびしょだった

ゆっくり ゆっくり

呼吸している

 

波のリズムで

よせては かえし

地球は ゆっくり 

呼吸している

 

太陽の動きを見ながら

海藻と 社交ダンス

ぐるりと 一周してから

少し 休憩する

魚は ゆっくり

呼吸している

 

お弁当を 岩場で食べたあと

バケツで泳ぐ

釣った魚と おしゃべりしてる

子供は ゆっくり

呼吸している

 

地球から 海を渡って 魚に伝わり

魚から 何も知らない 子供に伝わり

子供から 何かを知った 私に伝わる

 

呼吸は世界を旅している

まだその途中

ねぇ、あの人、笑っているわ

目がきらきらして身振り手振りで楽しさを表現してる

 

そうかな、僕には怒っているように見えるけど

 

でも目じりが笑っているもの、あれは本当に笑っている証拠よ

 

なるほどね

 

 

 

あの歌手の声は張りが合ってとても素敵だわ

カナリヤみたいに遠くまで響いて・・・私、感動して涙が出そうよ

 

そうかな、僕にはキンキンして何を言っているのかわからない

 

彼女の魅力は歌詞よりも声の質よ

 

なるほどね

 

 

 

やっぱり肉なら豚肉

ヘルシーだし安いし味も牛よりおいしいんじゃない?

 

そうかな、僕は羊が一番だよ

臭みがあって肉を食べている感じが一番する

 

でも羊はかわいいから食べるのはかわいそうよ

 

豚はかわいそうじゃないの?

 

豚はかわいくないもの

 

なるほどね

 

 

 

あなたって私とまるで合わないわ

 

なるほどね

 

なるほどしか言わないし

 

なるほど、そうかもしれない

 

 

 

僕たち結婚しないか

 

今、合わないって言ったばかりよ

 

でも僕にはとっても良い考えだと思うんだ

 

そうね・・・

 

確かに良い考えだわ

 

じゃあ結婚しよう

 

そうね・・・

 

仲良くやっていきましょう

 

じゃあ、これからよろしく

 

こちらこそ、これからよろしく

 

僕たちはやっぱり同じものからできていた

 

愛をほしがるよりも

水を飲んで

夢を追うよりも

土を踏んで

想いを繋げるよりも

呼吸をしている

 

水素と

炭素と

酸素を持って

生まれてきたんだから

 

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