ポエムベクトル

ポエム・詩を中心に暮らしましょう。

人が死ぬところを
見たことがない

ましてや死体と
向き合ったこともない


自分はずいぶん
平和に生きてきたと
恥ずかしくなる


インドに行った
好きな女の子は
気づいたらしい


生きることは
死ぬことだ


それから
死ぬときは
何も持っていくことは
できない


そんな君に
僕はどんな言葉で
愛してると言えば
いいのだろう

幸せって何だと思う?

僕が与えられるものなど
たかがしれている

並べたおもちゃを
君は少しでも喜んでくれるだろうか

終点を過ぎたら
回想列車に乗って
君の知らないふるさとに行こう

真っ赤な実がはじけたザクロのような
酸っぱい夏に君は泣くかもしれないね

涙が雨のように降って
ずぶ濡れになったら
たちの悪い風邪をひく
熱を出して、寝込んでしまう

そうなる前に
僕はボロボロのコウモリ傘を広げて
一緒に夜行列車に乗り込む

走る内に景色が変わって
だんだん眩しくなってくる

緑が増えて自然と
やさしくなれたら
始発列車に乗り換えよう

誰も知らない街に行く
僕らだけの始発列車に乗って


携帯電話があるから
僕らは付き合えたけど

携帯電話があるから
僕らは別れる

メールなんかなくなれば
大切なこと
声に出して言えるかな

電話なんかなくなれば
もっと二人の時間を
大切にできたかな

ねぇ、早く
僕の手を握って


ねぇ、早く
僕の手を握って

自分はとるにたらない人間です

これといった特技もなく

誰かの役に立つことなどありません


することといえば

朝から晩まで

「食べる」・「寝る」・「排泄する」

基本的な生理現象だけ


生きている意味を自問自答し

生まれてきた事実に絶望しています


でも、突然地震が起きて

「死んだって知らねぇ」

と思っていた人の作る野菜が

売れ残っているのを見ると

自分が「食べる」ということだけでも

死ぬよりは良いということがわかりました


「なんとかもう少し生きてみよう」

今ではそう思うようになりました


自分はとるにたらない人間です

これといった特技はありませんが

死なないことだけで十分です




「もう好きじゃなくなったんだ」


一言で

君と僕とは赤の他人


何年もの思い出も

少しづつ育ててきた感覚も

すべてゴミ箱へ


なぁんだ もろいんだ




「今日限り、縁を切る」


一言で

おかあさんはおばさんに


注ぎ込んでくれた愛情も

家族の絆とかいうやつも

すべて水に流れてく


なぁんだ かんたんね




愛なんて一言でぶちこわせる




「おかけになった電話番号は、ただいま使われておりません。」


あ、一言すらいらないや



僕はみんなにさようなら、を言う

今日までありがとう

僕はすべてを愛してた




ほんとに

ねぇ、ほんとだってば




僕のこと忘れないでよ


ねぇ、やくそくだよ?


僕のこと忘れないでよ

君が泊まりにきてくれて

僕は加湿器もつけ忘れて

次の日にちょっとした風邪をひいた



胸の奥の深くて

触れない部分が

熱を出して泣いている


でも僕は聞こえないふりをする


tvに映っているのは

アフリカの貧困問題


僕はたしかに

幸せなんだ



そう言い聞かせながら



幸せのなかの

孤独を何百倍にも誇張する

「愛している」という言葉が

どれくらいの密度で出来ているか

君は知ってるのかい


気が抜けたコーラのように

僕のからだは

食わず嫌いでスカスカさ


ねぇ、発光スペクトル

僕の心を映しておくれ


紫外線のように有害で

みんなから嫌われるこの心を

君は愛してくれるのかい


密度の限りなく薄い言葉で

空には雲しか見えなくても



いっそ

飛び降りてみようか


映画でも見に行くように

僕は思い立った


8階のベランダから下を眺める

コンビニのアカリが僕を誘っている


コンクリートってさ

偏頭痛より痛いのかなぁ


そこだけが唯一

心配だ


親は少しは哀しんでくれるだろうか

泣いてくれたらちょっと嬉しい


君はお葬式に来ないでもいいよ

黒い服はきっと似合わないし


僕は死ぬことで

少しでも意味を見出すんだ


僕のことを

哀しんでくれる

人の中に


もちろん

そう、もちろん

自由にだって

憧れているよ



赤からオレンジ

オレンジから緑

私は毎回のように

髪を染める


「今日は何色にします?」


もう生まれたときの色は

わからない


毎日、嫌いな人に会ったり

つまらない仕事をこなしたり


本当は

新しい服を着て

新しい街に

新しい名前で

新しい人として

生きてみたい


でも私には

そこまでの勇気がないから

今回も染める


「新しい色にして」

君が結婚すると言ったから

僕は告白する前にふられてしまった

好きだよという言葉も言えなかった



一週間前に初めて会った

僕はすぐに好きになった

見たことのない人種のような違和感と

もっと知りたいという好奇心で


愛は時間によって生まれるのか?

恋は時間を超えられないのか?

僕はそれすら試す勇気がない


君は幸せそうに言った

もうすぐ結婚する、と


この一週間

僕は君のことを何回考えたのだろう


でも、そんな僕の名前を

君は覚えていなかった


僕はせめて言いたかったし、

今でも言いたいと思っている。

好きだよって。一目ぼれしましたって


でもそれは君にとって

直下型地震のように

ただただ迷惑なこと


だから

僕はまた

ひとつ恋を埋める

胸の奥に


どうしようもなくて

泣けなくて

マンションの下のコンビニで

普段は買いもしない

安いシャンパンを買う


君の結婚を祝いながら

僕の失恋を流し込む


シャンパンよ

僕の話を聞いてくれ

subaru


ねぇ、にんげん以外にも

こころはあるの?”


もちろん

犬にも花にも地球にもあるよ


”ウイルスにもあるの?”


わからないけど、あるかもね


”もしあったら、ぼくのからだは

きっと宇宙だね”


宇宙じゃなければ神様かもね


”でもぼくは神様じゃないよ”


にんげんにはにんげんの神様がいてね

神様にも神様がいるんだよ


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sunset

封筒いっぱいのドキドキが

毎日ぼくを支えてくれた


さよなら ラブレター

どこかの自分に書いてんだ

「好き」とか「嫌い」とか、素直なキモチ


グッバイ また会おう ラブレター

屁理屈なんていらないね

短い言葉で言いたいぞ


ハローベイビー お久しぶりです ラブレター

新しい手紙を買いに行こう

短い言葉で言ってみる

「好き」とか「嫌い」とか、素直なキモチ


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無鉄砲な弟は

自由奔放な海



NOと言えない僕は

決まった流れの川



行きつく先は違うのだろうか



1000年後に

やさしさや個性は


ひとかけらでも

残っているのだろうか

トゲが抜けたサボテン

まあるいミドリ色のぶったい

さわるとぐにゃっとして

端のほうが腐りかけていた


かたくなった大福

やわらかさは重力につぶされて

やさしさは変色しはじめた


この歌には音がない

喜びも、哀しみも


人間らしく生きてるか


神に祈るように

僕は言葉を大切に眺めている



180cmの男は

120cmの浴槽の中


露のようにしたたる

蛇口からの水滴を聞いていた


もうすぐ満杯


ひとりで暮らすことは

音をじっくり聞けることに違いない


満足なのか寂しさなのか


たまに、両手ですくった水を見て

なにもないのに笑ったりした

ゼロカロリー スペーシア コニャック

いちじく ライ麦 アスベスト

 

こころ 白樺 ひとしずく

ピン! キャリーバッグ

 

体内環境 じゃるねるご

あぁ パプリカよ 

おぉ ストレンジャー

 

猫 一匹のネコ

テレビの前でする動かない戦いは

レベルを40から50にした

 

「お風呂入りなさい」も

「よく飽きないわね」も

聞こえないふりをした

 

さっき食べたのはなんなのか

好きな人の名前はなんなのか

探していた未来はなんなのか

 

考えたくないことが多すぎて

またレベルが1上がった

 

次のレベルまでの経験値はいくつだろう

 

きっと遠すぎて、

ひたすらテレビだけを見ていた

急に出会う不幸を

神様からのプレゼントだと思ったら

ちょっとしたラッキーに変わる

 

ねぇ、今日は焼酎でもゆっくり飲んで

立派に生きるのをやめてみない?

 

ねぇ、今日は夕方から寝て

立派に生きるのをやめてみない?

 

不幸をちょっとしたラッキーに変えること

立派に生きるのをやめること

 

大丈夫

ここは日本だから

僕ら日本人だから

何者でもないのだ

 

今までやってきたことも

何もないのだ

 

早起きしたラジオ体操

コンクールに応募した油絵

それから、かじったばかりのパンの耳

 

僕を作ってきたもの

僕は何ひとつ思い出せないのだ

 

もし誰かがその場にいて

写真でも撮ってくれれれば

よかっただろう

 

でも、あのころ

僕は誰にも見えなかったんだ

 

そこに何かが始まるという

気配すら感じられなかったんだ

日曜日の夜には雨が降っている


明日の朝から繰り返される

ラッシュとジャンキーな食生活のせいか


どこか、知らない場所に連れてって

今まで行ったことのない場所に


部屋の空気は汗臭い


悲しみと不安と切なさが

昨日のパンツで宙ぶらりんだ


ゴキブリよ

うじゃうじゃ

部屋に湧いてでろ


僕の叫び声を切り取って

明日の朝に投げつけてくれ

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